時事旬報社

時事問題を合理的な角度から追って行きます

2020-01-01から1年間の記事一覧

コロナ時代のベーシックインカム:科学的社会主義と空想的社会主義

1988年の年末、時代が昭和から平成へと代わる一月ほど前の話である。記者は当時、都内の某経済学部大学院に通っていたのだが、ロシア経済学の専門家二人の立ち話を今でも覚えている。 二人の話題は、 小室直樹氏の著作「ソビエト帝国の崩壊」であった。「す…

決戦から和平に(コロナウィスル戦争の決着)

ウィルスの歴史は人類の歴史よりはるかに長く、その起源は地球に生命体が出現した太古にまで遡ります。ヒトと異なり寿命というものが存在しないウィルスの中には、何億、ことによると何十億年と生きながらえているウィイルスの個体があると考えられています…

特別定額給付金(コロナ給付金)とベーシックインカム

特別定額給付金(コロナ給付金)の申請がはじまった。漏れ伝わるところでは、公明党が連立解消をチラつかせ、官邸と財務省の重い腰を引っ張り上げ、全国一律一人10万円の給付を実現した、という。 パンデミックという不測の大災害が前代未聞の財政出動をも…

感染率、陽性率、死亡率、抗体保有者率:新型コロナウィルス蔓延の実情を読み解く指標は?

政府は4日、対象地域を全国としたまま、今月31日まで緊急事態宣言を延長することを決定した。全国緊急事態宣言発令より3週間、そろそろ外出自粛の効果が数字となって現れるはずなのであるが、ここ最近、その「数字」に関し様々な議論が沸き起こっている。 …

国民全員に新型コロナウィルス抗体検査の実施を求める(保留):付記

ワクチンも特効薬もない現状で、新型コロナウィルス拡大を回避する有効策は「感染しない」であり、そのためには「感染者(感染場所)には近づかない」が鉄則となる。 政府が発令した緊急事態宣言も「外部との接触を断ち、家に籠れ」を骨子とする。しかしその…

国民全員に新型コロナウィルス抗体検査の実施を求める(保留)

わずか半年前であれば、世界がこのような非常事態となると予測できた者はいまい。中国は、人口一千万の省都武漢を封鎖した。欧米各国も外国からの入国制限、外出禁止を強行した。安倍首相もついに7日、緊急事態宣言を発令、前代未聞の緊急措置に踏み切った…

韓国の「死に至る病」(2)

武漢 新型コロナウィスルへの国際支援 中国外務省の華春瑩副報道局長といえば、日本でもおなじみです。日中の政治問題については、スポークス(ウー)マンとして岩盤のように中国の立場を譲らず、取り付く島もない傑女とのイメージです。 ところが、武漢から…

令和としての新年を迎えて

アメリカが参戦した戦争は建国以来数百を数えるが、議会の承認を経たものは数少ない。ベトナム戦争を始め多くの戦争が大統領の個人的権限で始まった。太平洋戦争は、その中の少ない例外である。日本と同時にドイツとも開戦しているので、正確にはアメリカの…